思い込み

面白い実験があります。真っ暗な部屋でビンの中にハチを入れました。ビンの底から光を当てると同時に、ビンの蓋を開けます。どうなるでしょうか。ハチは本能として光の方に集まるのだそうです。その本能の結果、ハチはビンの外に出ることができませんでした。ハチたちはビンのそこで光に惹きつけられたままで外に出ず、やがて死んでしまったそうです。次に、ハエでも同じ実験をしました。ハエを入れたビンの底から光を当てると同時にビンの蓋を開けます。すると、ハエたちは次々にビンの口から飛び出していったのだそうです。ハチはハエよりも頭が良いと言われています。生存本能はハチの方が発達していることが知られています。しかし、この実験では、そのハチの本能が裏目に出てしまったようです。
 私たち人間も、同じようなことが言えないでしょうか。思い込みが強くて、常識が働かなくなることがあるのではないでしょうか。パソコンの発達と使用の拡大は目を見張るものがあります。私がパソコンを使うようになって10数年が経ちます。パソコンの前はワープロを使っていました。その時には、ワープロで十分だと思っていました。ワープロを使う前は、シャープペンシルと紙を使っていました。長年の習慣だったシャープペンシルと紙からワープロに替えるときには大きな抵抗がありました。そして、ワープロからパソコンに替えるときにも大きな抵抗がありました。長年の慣れを替えることには抵抗があるものです。しかし、今ではシャープペンシルと紙を使う頻度は激減しています。勿論、シャープペンシルと紙が必要がなくなったということはありませんが、いつまでもシャープペンシルと紙にしがみついているということはいろいろな面で失うことのほうが多いと思います。長年使い慣れているということは大切な要素です。がだからと言ってやり方を変えないでいることが最善の方法とは限らないと思います。
 子育てについても当てはまらないでしょうか。冷静に考えたら理屈に合わないことにしがみついていることはないでしょうか。昔は当たり前だったことが、現代では通用しないということはたくさんあるように思いますが、いかがでしょうか。