家族で食卓を囲む

家族が、子どもの健全な発達に重要であることを示す研究結果をご紹介します。アメリカの子ども病院で次のような調査をしたそうです。
 527人の10代の若者について、家族のどのような特徴が、子どもの精神衛生や適応能力に関係があるかを調査しました。それによると、親が週に5回以上、子どもと一緒に夕食を共にしている家庭の子は、非行に走ったり、うつ的な症状を発症したり、麻薬に手を出したりする可能性が一番低いのだそうです。それだけではなく、学校の成績も良く、明るく健全な友人関係の中で楽しい生活をしているということがわかったそうです。食べる場所についても調べたところ、必ずしも家ではなくても良いのだそうです。忙しい母親にとっては嬉しい調査内容でしょうか。ファストフードやレストランで食事をすることが多い家庭でも同じ結果が出たのだそうです。
 一方、適応能力の低い子ども達の親は、子どもと夕食を共にするのが、週に3回以下だったのだそうです。子どもだけで食事をとったり、家族以外の人たちと食事をとることが多い家庭の子どもがこれに当てはまります。
 この調査の結果から、どのようなことが言えるのでしょうか。親は子どもと一緒に、ただ食事をすることが大切で、食事を共にすることが子どもを惹きつける力となるのでしょうか。そうではないようです。家族の関係が大切なのです。家族の楽しい雰囲気が、子どもの心身の健全な発達に欠かすことのできない要素であるということです。親が、子どものために時間を作り、関心を向け、話を聞いてあげる。本来楽しい時間である食事の時間を、楽しい時間として過ごす。美味しい食事が、ますます美味しくなり。心身の成長に大きく貢献することは明らかでしょう。楽しい食卓を囲めているならば、子どもはのびのびと成長していくのです。暗くなった夕方、一人で食べる「孤食」は子どもの心に重大な影響を与えてしまうようです。夕食の品数が問題なのではないようです。「黙って食べなさい!」と叱り飛ばさないで、楽しくおしゃべりしながら、楽しく食べる雰囲気を食卓に作り出すことを心がけて行きましょう。