空っぽのクリスマスプレゼント


子どもたちの行動から親は大切なことを学ぶことができるようです。

あるお父さんのお話です。4歳の娘さんがきれいな包装紙で箱を包んでいたのだそうです。きれいな包装紙だと言うことと、箱を包んでいるだけだったので注意の言葉を投げかけたのだそうです。実は、その時に御嬢さんがしていたことは、クリスマスのプレゼントを包んでいたのでした。4歳ですから、きれいに包めていなかったのです。そんなこととは知らないで、父親は子どもを叱ってしまったのでした。何日かたってクリスマスのプレゼントを父親は娘からもらうことになりました。そのプレゼントとは、何日か前に御嬢さんが包んでいた箱でした。

「これ、お父さんにあげる」

と恥ずかしそうに手渡したのです。お父さんは、叱ってしまったことを思い出して、照れながら箱を開けました。すると、箱の中には何も入っていませんでした。空っぽです。お父さんは、また腹を立てて子どもに言いました。

「お父さんに、空っぽの箱をくれるなんてどうして?何を考えてるの」

娘は、涙を眼に浮かべながらお父さんに言いました。

「空っぽなんかじゃないわ。お父さんのためにキスをいっぱい入れておいたのに。私の、お父さん大好きっていう気持ちがいっぱい入っているんだから。」

この言葉を聞いたお父さんは、目頭を熱くして娘を抱きしめたそうです。そして、言いました。「ごめんね。お父さんが悪かった。」

この箱は、この父親にとって大切な宝物になりました。その後、父親が困難に出会ったり、心が落ち着かなくなった時にその箱を持ち出してきてキスを投げ入れてくれた娘のことを思い出すのだそうです。私たち親は、子どもの純真な気持ちや愛がいっぱいに詰まった箱をもらっているのに、それに気が付いていないのかもしれません。子どもの気持ちに寄り添ってあげる気持ちを忘れたくないものです。