幼児は傷つきやすい


いじめのニュースがいよいよ深刻になってきました。いじめを受けた人が自殺をするまでに追い込まれてしまいました。このようなケースが繰り返されていることも衝撃的です。

 なぜ、簡単に暴力に走ってしまう若者がこれほど増えてしまったのでしょうか。このことを、調べるために大規模な追跡調査が行われました。最近の少年犯罪は、昔とは大きく違ってきたそうです。例えば、12歳と13歳の少年が、ただ人を死ぬ光景が見たいという理由でコンビニの駐車場で人を殴り殺すという事件が起こりました。信号待ちしていた車の運転手を集団で襲ったという少年たちは、その行動の動機を「俺たちのことをにらんだから。」と答えたのだそうです。

 専門家たちが、多くの時間をかけて得た結論は、「暴力行為は、加害者が子どもの時代に虐待され、放置された経験に関係している。」ということです。追跡調査の中で、濡れたおむつを何日も取り替えてもらえなかったり、ひんぱんに叩かれたり、やけどをおわされたり、適切に食事を与えられずにほったらかしにされたりという経験があった人が暴力行為に入り込んでしまう傾向があることを明らかにしました。医学的な研究からは、虐待されたり、放置されたりした人の血液中にはストレスホルモンが急増することがわかってきたそうです。そして、これらのホルモンが人間の脳の働きにダメージを与えるために、穏やかな考え方、感じ方、行動が取れにくくなるのだそうです。苦しんでいる人がそばにいても、共感する力が育っていないので、人間関係を育てることも苦手になります。
 幼児は傷つきやすい存在です。親を始め、周りの大人たちが彼らを守り、優しく接し、世話をしていくことを怠ったのならば、将来その子どもたちは手に負えない問題行動を起こし、社会に高い代価を払わせることになってしまうのではないでしょうか。これからも、今まで以上に幼児の心を大切に受け止めてあげましょう。