「自分はダメ人間」って?


日本の海外への留学生が減少しているという報道がありました。「日本が好きだから外国に行きたくない」という答えが返ってくるのだそうです。この答えに、嬉しいようで不安でもあるのは私だけでしょうか。

現代高校生像を表わす調査結果があります。財団法人「日本青少年研究所」が日本、アメリカ、中国、韓国の高校生を対象に実施した意識調査です。この調査によると「もしも可能なら留学したいか」との問いに「そうは思わない」と回答したのは日本は52%。アメリカ42%。中国38%。韓国18%。日本の高校生の「内向思考」が際立っているようです。その理由は、「面倒だから」が日本は39%を占めていて4ヵ国中最も多かったそうです。また、「現状を変えようとするよりも、そのまま受け入れる方が楽に暮らせる」と回答した日本人高校生は57%に上ったというのです。更に、「自分はダメ人間」と思っている日本人高校生が36%あったそうです。

何事にも無理をしない。生き生きとした行動が伴わない。「オトナシイ」高校生が増えているように感じている私は、この調査結果を妙に納得してしまいました。「これが青春だ」というテレビ番組にくぎ付けになり、「巨人の星」の星飛雄馬の情熱に心打たれた世代の私には、「最近の高校生が気にかかる」という思いが、心の中に少なからずあります。しかし、この調査結果の中で非常に気になることは、「自分はダメ人間」と思っている高校生が36%もいるということでした。留学などしたくなくても良いのです。日本国内でも十分な勉強と経験を得ることは出来ますから。日本が好きであることも大変結構。ただ、「自分はダメ人間」という自覚はいただけません。このような意識はどこから来たのでしょうか。高校生になるまでの生育環境から「自分はダメ人間」という意識が醸成されてきたとするならば親を始めとする環境のせいでしょうか。現代高校生に「自分はダメ人間」と思わせてしまった日本の社会に反省すべき点があるのではないでしょうか。「日本の社会」を構成している「日本の家庭」はどうなのでしょう。子供達にダメ出しをし過ぎてはいないでしょうか。褒めて、励まして子育てをしていく事が将来の日本の社会を支えることに繋がるというのは大げさでしょうか。のびのびとした青少年が育成されていく事に喜んで協力させて頂きたいと思っています。